ミトコンドリアの動き
ミトコンドリアは、好気性細菌(原核生物)であったが、約20億年前に真核細胞内に侵入して共生関係を作り、細胞内のエネルギー生成に専念した。
各細胞に200から300個、脳や心臓などには3000から5000個は存在している。
食べ物から水素を取り出し、呼吸由来の酸素と生体内の電子を取り込んで水分子を生成している。
水が生成するときに発生するエネルギー(水発電エネルギー)を利用して、ミトコンドリア内の分子モーターを回転させて生命エネルギー(ATP)を作っている。
ミトコンドリア内の分子モーターが1回転すると8個のATPが生成され、1秒間に12回転=96個のATPが生成されている。
成人で1日、体重と同じ量のATPが必要といわれている。
ATPの製造には体内で作られている生体水では賄いきれないので、体外から細胞内に浸透しやすい水を1日、平均2・5から3リットルは必要である。